文化施設

キッコーマン 御用蔵
「御用蔵移築計画」は、宮内庁に納める『御用蔵醤油』を造る「御用蔵」を野田工場内に移築したプロジェクト。「皇紀2600年」の記念事業として昭和14年(1939年)につくられた元の「旧御用蔵」は、日本城郭形式を採用し、現在もなお醤油を製造している。移築のコンセプトは「伝統と革新」。移築前の趣のあるシークエンスを再現したアプローチとした。また、最新のテクノロジーを用いた展示機能を付加するため、旧中庭部にガラスボックスを挿入して展示空間を拡張するとともに、醤油造りの歴史上の変遷や古来からの製造過程を体現できる展示構成とした。
三井・東芝館
この建物は、環境負荷軽減の為、3R(リデュース、リユース、リサイクル)を考慮 している。リデュースの点では鋼材を多用し、コンクリートの使用量を抑えることで 型枠や廃材の発生を最小限に抑えている。リユースに関しては、アクアウォールやエントランスの庇部分はリース材の単管パイプを用いた他、シアターを取り囲む膜の光壁オーロラウォールも工事現場で用いる養生シートを活用している。さらに、屋根や柱など主要な構造部材を鋼材で構成することで、解体後に「リサイクル」できるようになっている。愛知万博の会期を無事終了し建物が完全に消滅し、リユース、リサイクルされたときこのパビリオンの真の意味での完成になる。
FUJIYAMA MUSEUM
富士山の麓に建つ富士にまつわる名画を集めた美術館。自然光を取り入れたアトリウム周りに、回遊性を持たせたスロープ形式の展示室を設けることにより、バーチャルな富士山とリアルな富士山を体感できる試みになっている。
恵庵
コンクリート構造の中に木構造を入れ子にして組み込むことにより、その間に生まれる中間領域を内露地として構成している。
細見美術館
京都、岡崎に位 置する日本の伝統的美術のための美術館。建築中央にサンクンガーデンを配置し、それを巡る来館者導線によって、建築の構成をアクティブなものにしている。
横浜の茶室
地域にひらかれた公園内に設けられた公共の茶室。現代の茶室を意識し、ガラスと鉄骨のモダンな外皮に伝統的な木造の茶室が入れ子状に内包される構成が、時間と空間のコントラストをより明快にしている。特徴的である“むくり屋根”は高低差のある敷地景観上も埋没することのない屋根が望まれ、現代的なフラットルーフを意識しながらも、時間を緩やかに流れるエアロフォルムのような屋根となった。